自分という花を育てるところ

自分に集中して生きてこ。30歳からの自分と世界の見つめ方

結婚生活はふわふわとは遠いもの

 

先日母と電話をしていて、思い出したんですよ。私の結婚に対する思いの原点を🍁(大袈裟…笑)

 

元々私は結婚願望が強かったわけではなくて。なぜなら、私の父と母の結婚生活はなかなかに難しそうだったから。

親という役目においては、愛情深く子供の幸せを願って家庭を築いているのは娘として感じていました。その点においては心から感謝と尊敬の気持ちがあります。でも、男女としての関係は…ぶつかり合う時間があまりにも多く、そして長くて。

高校生くらいの頃には、気づけば父と母双方からの相談(?)のようにそれぞれから話を聞いては、それぞれの意見や気持ちを翻訳する様なポジションになっていました。

二人とも互いの関係においてはとても不器用で、愛し合っているのに表現の仕方も受け取り方もレベルが低く感じられました。社会人として、親としての役目は充分なのに…夫婦関係としてはなかなかレベルが上がらない両親に、幼いながらも「なんて面倒な関係…」と呆れていました。早くから「両親もただ年を重ねた人なのね」と冷静に諦めていました。

 

その頃に学んだ事というのが、男女が愛し方や愛の受け取り方が未熟だと、互いがどんなに相手を思っていても結婚生活の中でエネルギーを無駄に消耗してしまうということ。それも何十年も。

実際、父と母は私が社会人になる頃に一度激しくぶつかり、母が私の元へ心を休めに来たこともありました。

私自身が自立した頃には「私がいつか結婚するなら、手を抜いて人を愛するのはやめよう」と反面教師的に親を見ていました。

私も10代の頃には恋に恋する様な感性がありましたが、ある意味両親のお陰ですね(笑)結婚生活にふわふわとした感覚は一掃されました🍁

 

だからね、いつまで経っても「相手が〇〇してくれない」「相手が〇〇を分かってくれない」と言って結婚生活を送られている方には、内心「あらら…愛していても、今はまだスキルが追いついてないのね」「相手をコントロールしてエゴを満たしたいのね」と感じてしまいます。辛口でごめんなさい🍁

 

個人的には、結婚生活は最初の数年は濃度の濃い修行期間だと思います。

そこを手を抜いて「相手に変わって欲しい」「〇〇さんのパートナーの様になって欲しい」「これが常識だから相手が悪い」とエゴの塊のまま関係性を築く努力を怠ると、その後長らく苦しむのだと思います。私の両親の様に。

 

誰かと生涯を共にするって、自分のエゴを削り落として磨いて淡々と熱を注ぐもの。

相手にばかり期待して、自分を変えないばかりでは、愛情は冷えてトゲトゲした心地の悪いものになります。本当はそこにあるのに。勝手に膨らませた期待や落胆でラベリングして、いつまで経っても互いの温かさに気づけない。

 

私の両親は、本当は愛し合っているのに、エゴとエゴをぶつけ合う形でしか表現出来なくて。本当に我慢強いと思います。それはそれで尊敬しちゃう。私には無理です🍁人生は短いから。適切に愛情を注ぎたいし、感じ取りたい。

 

私はそんな二人から間接的に学んだ人間関係の築き方を、実生活で日々実験してきました。失敗した期間も、エゴ丸出しな期間もあったけれど、ようやく謙虚になれて、理想の関係性を頭の中だけじゃなく心と言動を一致させて体現できている気がします。この数年間、諦めずに結婚生活に情熱を注ぎ続けてよかった🍁自分を変え、相手を受け入れる修行を心がけていてよかった🍁

 

身内のことを長々と書いてしまい、失礼しました。しかし母との電話をきっかけに結婚して5年経って思い返してみると、ようやく自分の成長を感じられました。

どんなご夫婦にも、悩みや試行錯誤、愛情表現の仕方があるのだと思います。

人生をパートナーと歩むって、簡単なことじゃないですよね。試行錯誤をしながら愛し合っている全てのパートナーの方々をリスペクトしています🍁

 

どんどん寒くなるこの時期は、夫とぴったりくっつくひと時をより幸せに感じます。パートナーと温め合える時間を楽しみたいですね🫖🍯🤎

 

 

普段はあまり載せないのですが現役の画家の方の作品。著作権があるのでクレジットも載せて。画家は男性なのですが、ふとした美しいシーンを切り取って描きたい気持ちが伝わる様でとても好きです。

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ウラディーミル・ヴォレゴフ(ロシア/1957〜)©︎Vladimir Volegov

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