前回の記事の続きになります
パートナーから愛を感じるにはスキルが必要か - 自分という花を育てるところ
そうそう、その〈自家発電方式〉は何も難しいことはなくて🌿
ただ素直に目の前の状況の良い点を探して、感謝してみる。そして「幸せだな」「嬉しいな」とじんわり感じてみる。それを1日の内で何度か味わう。
それだけ!
注意点としては、誰とも比較しないこと。
知り合いのご夫婦とか…SNSの誰かの投稿とか…ね。難しいとすれば、そこかもしれません。
どうしても比較したくて仕方がないなら、「誰しも自分には想定不可能なほどの困難な事が起きている」という事、「比較する度にあなたの幸せの感度が下がる」事を含めて比較すること
当然のこと過ぎて、感謝できない!と感じるかもしれませんが…
最初は些細なことでいいし、心から100%感謝しなくてもいいと思います。5%だってOK。それでも、目の前のささやかな幸せなことを見つける。感じてみる。
笑う事だって身体に良い効果があると言われているけれど、心からの笑いでなくても口角を上げるだけでも良い、って。聞いたことがありますしね🌿
そういった感謝だったり、小さな幸せを感じられたら、次は第二段階。(それだけじゃなかった!)
その感情を相手に言葉で“シンプルに”伝えてみる。嬉しかった、楽しかった、ありがとう、なんて…もうありふれ過ぎて特別でも何でもない言葉で。
(今度こそ)それだけです!簡単!
クリムト『接吻』1907 - 1908年 油彩 オーストリア・ギャラリー
人って、不思議なことにお金をかけたり(ブランド物の購入、整形、美容医療、ネイル、スピリチュアル…などなど)難しそうなこと(資格取得、ダイエット…)には意識がいくのに、簡単な習慣や意識だと効果があるのか疑ってなかなか行動しないものですよね。。
もちろん、上の例えそのものに対しては何も思わないのですが、なぜかそれらをすれば結婚生活や恋愛そのものの状況が良くなると思う方は多いみたい。人間って不思議。
簡単な習慣の例えとして、私が過去に夫に対して意識して感謝やリスペクトを伝えてきたことをいくつか書いてみました🌿フェミニストの方が読んだら発狂するかも?(笑)
・お給料日に毎月「お仕事頑張ってくれてありがとう」「あなたのお陰で毎月安心して生活できてるよ」と伝える
・夫がくれた物(服、アクセサリー、鞄などなど)は気持ち良く大切に扱い、時々プレゼントされた時を思い出しては使う。気に入っていれば彼のセンスをほめる
・毎晩寝る前に「今日も楽しかった」「話を聞いてもらえて癒された」「ご飯を褒めてもらえて嬉しかった」「一緒に行ったレストランがとても良かった」「今日も穏やかな一日を過ごせたよ、ありがとう」と感謝する(これは無限に出てきますね)
・家事をしてくれたら、その瞬間と終えた後、感謝を伝える(私はそのタイミングでスキンシップしがち。お陰で夫は家事をする=キスしてもらえる、と思ってる節がある)
・会社での出来事を話してきたら、相手の努力や心遣いを褒める。仕事の過程での努力に対してリスペクトの気持ちを伝える。愚痴にはとことん付き合う
・カッコいい瞬間に「かっこいいよ」「特別爽やかだね」などと伝える
・家事での改善してほしいことを伝えた後、実践してくれたら、即感謝。継続してくれたら、気付いた都度感謝。さらに上手くやってくれたら即褒める
・週末の予定、予約してくれたお店、旅程を組んでくれたりチケット等の手配の話をしてきた時は、即感謝とリスペクト
・楽しい、嬉しい、素晴らしい、と感じたらその瞬間・終わり・思い出した時に素直に詳細に何度も伝える
…という感じの…とてもとても単純なことです。書き出してみると語彙なんて子どもレベル。
今では毎日感謝とリスペクトはあらゆる手段で伝えているので、ほぼ無意識にしていると思います。
リスペクトを伝えるとするなら、簡単なことなら「さすがだね」とか「よく気が付いてすごいね」とか…「私ならそこまでは出来ないな」とか…
うーん…ヨイショする様な感じではなくて(笑)軽やかにサラリと相手に押し付けない感じで伝えています。その方が相手が気軽に気持ち良く受け取りやすいから🌿
それに、私からすると言葉や態度はパートナーへの一番簡単な贈り物だから。すぐ渡せて、無料で(笑)、いつでもどこでも渡せる優れもの🌿
幸せにしたい相手なら、渡さない選択肢は無いですよね。私も褒められて大切に扱われて伸びるタイプなので、言葉や態度の贈り物は嬉しいし。
と、こんな単純なことばかりですが、それでも意識したおかげで私たち夫婦の関係はかなり好循環が生まれました🌿
まず、私自身の幸せに対する感度が上がりました。過去の恋愛ではそこそこにしか感じられなかった楽しさや感謝が、例え同じ様な状況だとしても今の方が満たされる深さが違います。
言葉や態度で表現することは、自分の中に幸せな経験が浸透していく様な感覚。自分で受け取って自分の栄養にしていく感じ。
(ここが正に、自家発電というか…自家栽培というか…そんなイメージ)
その上、益々彼の愛情表現や心遣いに自然に気づけるようになったのはもちろん、これは期待していなかったのですが…彼自身にも変化が見られました🌿
それはきっと私が何に喜び、何に感謝するかを存分に伝えたから。彼もより一層私を理解したのでしょうね。
だから彼の愛情表現やサポートは年々的確だし、何なら想像を超えてこちらを喜ばせる行動ばかりになりました。
うん、ここは「そうなったらいいな〜」と思いつつも期待していなかった部分ですね。
…ちなみに、ここまで書いておきながら、とてつもなくドライな事も書いてしまいますが。
今まで書いた内容は、「愛は素晴らしい」とか「結婚って最高」と思って書いたことではないのですね。
むしろ私は「愛は努力して育むもの/時には試練」「結婚は精神の修行」と思う派で。ちっともふわふわしてません。
書いてきた事は私なりの、より長く心地よく生きる戦略でもあります。個人的にはお花畑の詰まった頭では生きられないと思うタイプなので。
今のところ夫との相性は良いですし、夫婦二人とも健康な状態で生活できています。
でも、そもそも結婚生活はあくまで生き方の選択肢の一つ、関係性の一つ。
そういうものって日々メンテナンスしていかなくては、突然錆が出たり、不具合が起きたり…突然想定外のトラブルが起こるものだから。
(高齢での離婚やどちらかの健康状態の悪化もいつの日か起こり得るし、若かくてもうっかり浮気してしまったりメンタルを壊してしまったりね)
人生の中で大切なものって大して多くはないのだから、一番身近な関係性には良いエネルギーを注いで、いつも心地よく温かく帰りたくなる様な唯一無二な場所を作りたいのです。
だって、人はそんなに強くないですから。
これが私なりの結婚生活での自分のお城の築き方であり守り方です。愛されることも愛することもひっくるめて「生活」なんだな(映画みたいにロマンチックなものじゃなく、あくまでささやかなもの)と書いていて思ったのでした。
なんだかとても長くなってしまいました!
ここまで読んでくださった方、お付き合いいただきありがとうございます🤍
グスタフ・クリムト『愛(Liebe)』 1895年 ウィーン・ミュージアム カールスプラッツ