自分という花を育てるところ

自分に集中して生きてこ。30歳からの自分と世界の見つめ方

嗅覚、鼻の役割と香りについての考察

 

今回の考察は「鼻」「嗅覚」について

 

五感を大切にしないと感覚が霞んであらゆる事に支障をきたすと思っている私ですが、嗅覚は特に、特に!大切にしたいのです🌵

 

日本語でも「鼻が効く」「鼻につく」「鼻を明かす」「鼻を折る」「鼻が高い」「鼻の下を伸ばす」「鼻であしらう」「鼻をくすぐる」…と“鼻”を使ってその場の空気感を表したり、人の意図や心境を表す言葉はたくさん。

 

他にも香り、匂い、臭い…のワードでも

「何か匂う(怪しい)」とか「臭いものに蓋をする」「色香に迷う」「きな臭い」「匂い立つ」「香り漂う」なんて、幅広く“嗅覚”関連の言葉の表現はインパクトの強い言葉たちです。

 

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なんて美しい横顔、お鼻だこと…

 

とは言え、こんなことは余りにありふれいて、改めて考えるには取るに足らない事だと思うでしょう?

それでも書きたくなったのは、NYに行って毎日強烈なマリファナ(大麻)の匂いを嗅いだり、メキシコに来た時の強烈な「日本では感じられない独特な匂い」に出会い、匂いについて考えずにはいられなかったから。

 

特にNYは2021年春頃に大麻が解禁になったこともあり、5月の旅行では露店やワゴンカーでカジュアルに販売する光景や、数人でシェアして吸う人々を目にしました。

あの匂いは正直…独特で、非合法であるから当然日本では嗅ぐ機会のない匂いです。脳内ガツンとくる強い香り。

 

ですが、NYに居た人々はその香りをカジュアルに纏ってる。それが私には異常な感覚に思えました。

それだけあの匂いは、強烈で。そして、あれを日常的に纏えば(大麻の成分の話ではなくあくまで匂いについて)、嗅覚は当然、思考やあらゆる感覚神経にも異常をきたすのではないかと想像しました。それほど異常な匂い。本当苦手。

 

そんな風に海外で出会う香りもそうですが、日本国内だとしても場所が違えば異なる香りが生まれますよね。喫煙所も建物の造りも歴史ある土地もそうでない土地も。

 

ちなみに、メキシコに住んでわかった事ですが、加齢臭は異国でも同じく存在します。

加齢臭の原因って、食事から取る脂質プラス活性酸素の酸化から生まれる“匂いの物質”なのだそうで。加齢臭を嗅ぐとその人の生活スタイルやストレス度がイメージできてしまって、丸々その人の印象になりますよね。(たまたま昨日、夫と話していたところです笑)

 

【香りから得られる情報量や背景】って、かなり多いのだと想像しています。香りにも「加齢臭」や「タバコの香り」「畳の香り」などと特定できる香りもあれば、特定はできなくともその場の独特な空気感や、人柄や人の意図を表す様な香りがありますよね。微量で香りとも言えない程のわずかな物質からも、私達は「空気感」とか「流れ」という感覚でノンバーバルに情報を受け取ってるんだと思います。※特に日本人はそうなのかな、と。

 

そもそも、「匂い」の意味を調べると意味が多いのですね!

におい〔にほひ〕【匂い】
1 そのものから漂ってきて、嗅覚を刺激するもの。「香水の匂い」「サンマを焼く匂い」
2 いかにもそれらしい感じ・趣。「都会の匂い」「生活の匂い」
3 芸能や文芸で、表現の内にどことなくただよう情趣・気分・余情。
4 日本刀の刃と地肌との境に現れた、白くかすんだように見える部分。
5 染め色、襲かさねの色目や鎧よろいの威おどしの配色で、濃い色からしだいに薄くなっていくもの。ぼかし。
6 「匂い威おどし」の略。
7 視覚を通して見られる、鮮やかに美しい色合い。特に、赤色についていう。
8 人の内部から立ち現れる、豊かで生き生きした美しさ。
9 はなやかで、見栄えのすること。威光。栄華。
10 声が豊かで、つやのあること。

 

言葉そのものが持つ意味も多いですが、実際私達が知覚できないほどの情報や作用が匂いにはあると思うのです。

 

特に「身の危険を察知する」本能的判断の手助けや、「心身をリラックスさせる」様な緊張を緩める効果、「何かを創り上げる、生み出す」際に集中力を高める効果なんかね。

食材の消費リミットだって嗅いで判断するし(笑)、アロマの効果なんてあらゆる作用があるじゃないですか。

 

だから思ったんですよね。NYでの大麻の日常的使用(アメリカでは慢性疾患に使用しているらしいですが)は嗅覚にダイレクトにダメージを与えるだろうし、そのせいで上記の様な人にとって大切な判断や得られる効果が鈍るのではないかな、と。

 

最近ではお金儲けを目的に、人々を美醜の枠に固執させ、整形を容易く勧める広告をSNS含めあらゆる場所で見かけます。鼻に特化して言えば、確かに、鼻の造形は顔のバランスに対して大きく関わることもあります。

でも、鼻の高さやバランスの良さは個人の幸せには無関係だと思うんです。コンプレックスを刺激して整形をすれば、元々備わる鼻の機能を損ねる可能性も、顔の骨格や一部皮膚を損なう可能性もあります。

美醜や短期的快楽に固執すると、本来備わる嗅覚、それを基にできるはずの判断が麻痺して分別がつきにくくなり、結果メンタルまで侵蝕されてしまう可能性が高まると思うのです。

 

そう考えると、芸能人や一般人でも、重要な感覚を司る鼻を整形して弄る方はある意味「身体や感覚を犠牲にして生きる」ハードな道を選んだのだな…と勝手ながら虚しさを覚えてしまうんですよね。

 

整形までではなくとも、個人的には香水(人工香料や過剰な使用)や洗濯で使う柔軟剤などの人工的な香りも、ガッツリと感覚を狂わせると思っています。日本人の習慣として入浴はほぼ毎日のことなのに、香水の使用が過度だったり、強い香りの洗剤や柔軟剤を使用することは「感覚を犠牲にしている」としか思えなくて…

洗剤等で本来の機能以上に香りをウリにしていたりする商品は、私にとっては避けたいものばかり。

そのため、毎日使う洗剤や石鹸は香りを嗅いでからじゃないと買えないです。

 

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LE LABOのハンドソープ(檜の香り)はめちゃくちゃ癒されます!お高めだけれど、それでもオススメ!バジルもあるけどヒノキが特に好き

 

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洗濯洗剤はサラヤのものとか無添加系しか使えなかったな…それ以外だと即頭痛が発生してしまうので(泣)

 

 

一部外資系のホテルなどは強烈な香りをロビーに放ち、記憶に刻む様ブランディングをしていますが、あれは押し付けがましくて私は好きになれません。(国毎に香りの感度に違いはあるんじゃないかな…◯iltonの香りは何度嗅いでもキツ過ぎてツラい

 

別視点だと、感性豊かな年代のはずの10代や20代前半の若い方々が時々物事に鈍感だったり、無気力になったりするのも、劣化した過度な刺激臭が口にするものや環境に溢れているからだったりして…と感じる時があります。

 

香りに敏感な方や香水好きな方以外は、そもそも普段「香り」について考えたり注意することはあまりないかもしれません。

しかし実際にあらゆる香りは身体と感覚にダイレクトに刺激を届け、何なら記憶や感覚に刻み込む様に留まるもの。さらには、冒頭の「鼻」を使った慣用句に表れる様に「状況や人を判断する情報を瞬時に掴む」材料にもなります。

 

それは情報に対しても同じ。

「きな臭い」「胡散臭い」「嘘臭い」が判断できないと、損をするばかりでなく、信用を失ったり道を外したり心病む恐れもあります。

情報の海に生きる私達こそ、その嗅覚の精度が落ちるとお金を稼ぎたい人達のカモ化してしまったり、洗脳だってされやすい。感覚への意識が低いと、悲しいけれど人生良くない方向へ流されてしまうこともあるんですよね。。

 

と、ここまで書いてきて結論として言いたいことは、「取り入れる香り、身に纏う香りは選べる」ということ。それは自分の身を守り、自分の感覚を曇らせないために。香り、匂いに感覚を研ぎ澄ませること、意識していきたいですね。

 

ちなみに、良い香りは必ず「余韻が良い」です。(この箇所は印象に残したい意図であえて文字を小さく薄くしてます笑)良い香りは思い出そうとしても思い出せないほどの強さながら、その香りに包まれて過ごした時間は温かく心地よいもの。再び香る時は一発で思い出す様な印象、かな。とにかく余韻の良さ。

 

今はやめてしまいましたが(面倒になってしまって笑)浄化の意味もあって「鼻うがい」で実際に鼻を掃除していた時期もあって。アレは慣れるまで時間は少しかかりますが、習慣化すると心地よくなりましたよ。

私の住む地域は空気が良くないので、また鼻うがいを始めようかな🌵

 

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雰囲気から飼い主の様子を察しているワンコ…/ブリトン・リヴィエール『忠犬』1869年 ウォーカー・アート・ギャラリー