メキシコに来て1年3ヶ月ほど経ちました。
駐在帯同する、と決まったのは当時まだコロナ禍だったので
「ロサちゃん、あちらはコロナ大丈夫??」
「メキシコなんて危険な場所に…心配!」
との声か
「ロサ、駐妻さんになるの!いいねー!!」
「駐在すると貯金めちゃくちゃできるみたいよ!」
コレ系のどちらかの声。
心配…まぁそうですよね。こんなイメージとか(麻薬カルテル的な)
こんなイメージとか(これはリアル。別に怖くないよ)
治安が悪いところは悪いみたいです。最近は少し離れた州で無差別放火があったりしていて(怖)。
が、基本楽観的な私。渡墨前は
「メキシコでも無事に生きてる人もいるだろうし、日本駐在員もいるし大丈夫♪」「貯金は正直会社によって給料は違うんだからやりくり次第でしょ〜」という気持ちでした。
1年経った結果、私の推測は…
ほぼほぼ当たり!!
まぁ、具体的なメキシコ(メキシコシティ)の環境としては標高2,200m以上(富士山の五号目あたりらしい)。気圧が低すぎて貧血持ちの私は1年前は身体が常にヘロヘロ状態。
治安は最悪じゃないけど、時々日本人がスリに合うこともあり。でもそんな所は日本以外は大抵そうだと思ってるので、できる限り自衛する、という感じです。
周辺の生活環境としては、物価は(メキシコシティ都市部だと)意外とそこまで安くなく…、でも外食は美味しい所は多く、カフェは安いし、日本食も日本食材店も程よくある!
という具合で日常がある程度心地よく暮らせるレベル。私にとってもう御の字です。もちろん時々ご褒美が無いと心が死ぬので適度に散財したり旅行したりもしますが。
▲美味しいデザートもあるし
▲国内の旅行先は困らないし
▲オシャレなレストランも色々あるよ
▲フロリダも3〜4時間のフライトで行ける
まぁでも、これは幸いにして夫が海外生活に慣れていたりスペイン語が支障なく話せるから(メキシコはスペイン語が主言語で。英語は極たまにしか通じません)
あとは、夫も私もある程度前向きさがあるし、小さな事で楽しめるので(アドレナリン的快感に頼らない性分とも言う)日々しょーもないことで笑ったり、毎日のごはんや映画鑑賞、友人とのお茶やお酒の場でキャッキャして楽しめる…そんな単純さがあるからかも🌿
加えて、二人とも普段から自分と向き合う習慣あり。どん底になる前に自分のケアや気持ちをアウトプットすることにも慣れてる。
つまり、駐在生活の向き不向きは性格とか経験によって左右される可能性があると実感しています。個人的な解釈としては、駐在生活後も人生は続くわけで、生活そのものも経験の一つなので、長期的に見れば不便さや孤独な時間もアリなのでは?と私は思います。わずかな帯同経験からの感想なので、あくまで私の感想ですが。
また帯同生活を始めてしばらく経てば、私がキャリアについて悩んだり、働けない状況や自ら稼げない環境を呪ったりもしてみました。内心夫に八つ当たり…👿👿👿
が、いかんせんその時間はあまりにも生産性が無さすぎるし、ただただ病むので無闇に悩むのは止めてみました。
その代わり、何をどう行動したのか【行動ベース】で自分や夫との関係、今の環境を客観視することに。そしたらね、大分楽になったんですよ!そうなの!ホントに楽になったのですよ!(歓喜)
毎月末にはひと月の振り返りと、来月の小さな目標を項目ごとに書いてみたり。
体調/美容/家事/夫婦関係/語学/メンタル/運動などなど…
小さなモレスキンノートに脳内を可視化できる様に好き勝手書き散らかしています。脳内の整理には、やっぱり書き出したり誰かと話すのが一番簡単!
毎月ひとりで振り返り会。感情の整理と自己理解の役割にもなってる
また、帯同していて色々思うことはあるので、Twitterで同じ様に帯同してる方のツイートをチェックしたりもします。なかなかにご苦労というか心労が多そうな方々も多いのでその度に「同志よ…」と心の中で労いつつ、あまり影響を受けない(無駄に共感しない)様にしながらSNSと付き合うように。コレもね、とても良かったです!
〈適度な距離感で他人と付き合う〉これって、リアルな人間関係でも結構大切だったりしますよね?
不用意に共感性が発動して、さっきまでの良い機嫌が急に降下していって…イライラしてしまったり。
私を含め一般的に女性(帯同者は女性の割合が多いと思うので)は共感性の高さ故、SNSからの感情を拾いやすいんだと思うんです。夫から見てもその傾向は感じるようで、我が家では“SNSとは程良い距離感で関わっていこう!”と共通認識するように。
なので適度に「応援してるよ」「私たちよく頑張ってるよね🥂」、のいいねをする程度の関係になりました。
ちなみに…急にぶっちゃけてみると、帯同から半年経って、割と重めな自殺願望が数週間以上続くほど病みました(…重)気をつけていても、うっかり病んじゃった。
病みすぎて虚無な私/レオナルド・ダ・ヴィンチ『ジネーヴラ・デ・ベンチの肖像』
原因と思えることは…
〈砂糖摂取過多〉+〈睡眠不足〉+〈運動不足〉+〈腸内環境の悪化〉+〈暇ゆえのネット廃人〉というスペシャルコラボにより
→〈他人に気を遣ってメンタル削れる〉
→→〈環境を恨む〉
→→→〈何かしらのきっかけで崩壊〉
という流れです。いや、見るからに良くない生活習慣ですよね!??そりゃ病むわね…
丸々ひと月間ベッドの上で生活してましたし、家事はほぼ出来ず夫にお任せ。不眠と食欲不振で急に痩せました。
夫も気遣ってくれ、話をよく聞いてくれました。カウンセリングも検討しましたが、なんとなく理由が明らかになってきた頃だったので結局受けず仕舞い。
ひと月後に、やっと食と外出(10分程度)から意識して強化。毎日、自分との小さな約束を守り続ける日々の繰り返し。自分の体調やメンタルと対話するというか、意識をとにかく自分に向けて、枯れた花を育てる様なイメージで数ヶ月間生活して…って感じで、復活できました。(もう、本当に太陽と運動って大切!!あと腸内環境!!)
カムバックした元気な私、おかえり!/ゴールデンカムイより味噌の美味しさに感動のアシリパちゃん
今は週2〜3は外でウォーキング。食事は簡単でも栄養を意識して摂るように。日本にいる友人や家族とも時々オンラインで話すように意識しています。平和…🕊
あとは語学!スペイン語は私にとっては未知すぎる言語で。
でも私たち夫婦間では〈駐在=外国に一時的に住まわせてもらってる身分〉と認識してるので、他文化理解・生活ツールとして現地の言葉を学ぶことは当然だと捉えていました。
後に語学の先生からは「日本人はコミュニティが出来上がってるからか、スペイン語学習をしないままの方やモチベーションが湧かない人も多い印象だよ」と聞いてやや驚きました。が、言語についての考え方は人それぞれ。他言語学習よりは心の平安が最優先!メンタルが死んでは元も子もないもの!!
正直なモチベーションとしては、日中一人で出かけるのでスペイン語が話せないと自分が困る!!って事でちまちま勉強してます。
と、こんな感じの1年と3ヶ月。あっという間の様で、得たもの、良い意味で諦めたもの、物事の捉え方を柔軟にした期間でした🫶🏼
駐在帯同の生活は〈向き不向き〉もあるでしょうが、最重要は〈柔軟性と自分のエネルギーの使いこなし方〉だと思います。自分の持てるエネルギーって限りがあるわけで。その限られたものをマイナスに働かせるのか、前向きに舵を切って動くのか。どちらに動かすかは選べるし、自由ですよね。
人間、どこに住んでいても何をしていても大なり小なりの不満や不安はあるわけで。その中をいかに過ごすかは自分次第なんだ、と日々の生活や出会いを通して気付かされたのでした。
ツラツラと書きましたが、私は今のところなんとか充分心地よく、中南米メキシコで幸せに過ごせるようになりました🌵
数ヶ月前の自殺願望を抱える自分に言い聞かせたい。「死ぬのはいつでも出来るし、文句を言い続けるのも簡単。せっかくなら出来ることを積み重ねてみて。いつの間にか、フツーに笑って過ごしてるよ!」って。
今後もマイペースに、なるべく前向きで小さな行動を積み重ねていきたいです🌵🌵
最後まで読んでくださった稀有な方、どうもありがとうございます🌿
ロサ
最近の小旅行で行ったPueblaという街