最近、2年近くスペイン語を教わっていた先生とお別れをしまして。
メキシコに着いた翌週には授業を開始したので、もう初期の初期からのお付き合い。
スペイン語のアルファベットの読み方から教わった程、ど基礎のスペイン語から初め、週3で学ぶほどに濃い付き合いでした。
さらにメキシコは家族や友人との関係性が日本に比べてかなりウェット。先生も私を“友達”として扱ってくれるほど、誕生日祝いや事あるごとに贈り物や手紙を贈り合うような仲になりました。
「Mi casa es su casa."私の家はあなたの家"(の様にくつろいでね)」という言葉がナチュラルに存在する、そんなウェット文化です。
しかし今月初めに先生とのミスコミュニケーションがあり、そこからですね。私の中で関係性が変わってしまいました。
このブログでもTwitterの中でも詳細については書きませんが、今回の件で人間関係や執着について今回学びがあったので、その点を言語化してみますね。
人間関係は、時に自分の思考の癖を教えてくれます。
今回私の良くなかった考え方は
「言い難いことをその場で指摘するのは良くない」
「自分が我慢してその場をやり過ごすことが得策」
これです。
まぁね、その一瞬だけを波風立てずやり過ごすには、選びがちな行動だと思います。
でもね、人間関係を長期的に構築するには、1ミリも良くない考え方ですよね、やっぱり。
攻撃的な言動をされた際に「やめて欲しい」とその場で伝えなくては。その場でね!後じゃなくて!その場で!!(大事なことなので繰り返し)
普段穏やかで優しい人間関係がベースになってしまっていると、突然の攻撃に反応が出来なかったんですよ。ショックで衝撃を飲み込むことに精一杯。ありませんか?そういう時。
しかし例えそうだとしても。その場で出来る限りの反応をするべし。そこをおろそかにしていると、自分の感覚が鈍くなるのだろうな。
自分の感覚をもう少しオープンにしておけば、今回の様なミスコミュニケーションは回避できたな、と身に染みて感じたのでした。
ましてや外国での生活。「日本式察する習慣」は確実にゼロなので。何度も気付かされてはいますが、改めて実感できました。
そして、何より人間関係で大切なのは「執着しない」
もうこれに尽きると思います。
今回学んだ最も大切なのはこの点。
メキシコに住む私にとって、良い条件で語学を学べる環境を手に入れること、これがなかなか簡単な事ではなかったんですね。
そのため私は「先生との関係性が多少悪化してもこの環境を手放すにはデメリットが大きい」と考えてしまって。
これがいけなかった!
この判断のせいで、結果私のメンタルはかなり削れてしまいました。。
やっぱり人間関係のストレスはは自分のエネルギーを無駄遣いしてしまいます。それが後々響いて来るんですよね。
人間関係はあくまで関係性。それぞれが歩み寄ろうと努力しても上手くハマらない時はある。そしてそんな時に、さらりと距離を取る。 これが出来る人間関係が本来健全なんだろうな。
今回夫に「我慢して続ける人間関係は幸せにならないよ」と言われ、冷静になってみると自分が先生との付き合いで得られるメリットに執着していることに気付いてゾッとしました。
メリットで繋がる人間関係…仕事においてはメリットで成り立つ事そのものなので良いのですが。
私は仕事でもなく単に生活を通して言語を学んでいるのに、急にメリット重視になるとは。いやはや、視野が狭くなっています。メリット重視で人間関係を築こうとは…自分の価値観に合わない気持ちの良くない選択をしてしまうところでした。反省。
誰かとの関係が離れたからといって、それが悪いわけではない。
誰かと長く繋がっているからといって、それが良いものをもたらすわけでもない。
例え家族や友人という近い関係性であっても、そう思います。
人間関係は、距離感や関わり方に工夫や努力は時に必要。それでも思い通りにはならない事もある。
だからこそ、人間関係の執着は意外と根深くなる。気づいたうちになるべく早めに切り離して、今大切なことに集中する。この判断はどんな人との関係性でも大切よね、、
と、久々に人間関係で痛い思いをして学んだこの頃でした。
拗れている間、気持ちはなかなかネガティブに陥ったのに、距離を置いてみたり、こうして言語化すると案外シンプルなことだと気付きました。今後も人間関係から学ぶことは多いと思うので、都度都度整理していきます🌿
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